
1.新NISAとは?
2024年1月から開始した新NISA。主旨がわからない。結局なにがお得なの?こういったことを考えておられることもおられるのではないのでしょうか?
本記事では新NISAのメリット、活用方法について説明させていただきたいと思います。
メリット① 積立額1800万円分とその利益が非課税になる
メリット② 優良な銘柄にファンドに安い手数料で投資できる
メリット③ 証券会社によっては投資をするとポイントがもらえる
まずは株式の基本情報についてですが、株は株式会社が発行したもので証券会社を通して売買を行うものになります。
日常生活に置き換えるなら、①私たちは農家で収穫した野菜をスーパーを通して買い物をしています。②このスーパーで買う野菜は、どれも販売するための費用も足されている状態で売られています。これが販売手数料です。例としてはA農家で採れたキャベツをBスーパーが80円で買い取りました。これをスーパでは100円で売るとします。本来ならスーパーは20円の儲けですが、A農家からキャベツを買うための費用を10円をかけていたとすると実質利益は10円となります。
この関係を株式を購入するときの構図にA株式会社、B証券、我々株主と置き換えると下の図のようになります。

A(農家)は株式(野菜)を発行(生産)しています。その株式(野菜)をB(スーパー)が買い取ります。
私たち株主は株式(野菜)を買うためにB(スーパー)に購入を依頼し、本来80円の野菜に販売手数料を課した100円で販売します。その後80円の株式(野菜)を買うために車代で10円かかったとなればB(スーパー)の利益は10円になります。
ここで、最大のポイントは上図の赤丸部分、「A(農家)から手数料をもらう」との内容です。これはAが生産したものを販売するためにA(農家)がB(スーパー)に依頼した形式になるので、ここでもB(スーパー)は手数料をもらうことができます。この手数料は株式取引での大きなポイントとなります。
これらを踏まえて冒頭の3つのメリットを説明していきます。
①1800万円とその利益分が非課税になる

株式の説明で言うところの私たちが持っている株式(野菜)が1800万円まで変えてそれが5年後200万円になっているとします
通常は株を売却すると200万円の利益に対して20%ほどの税金が課せられます。しかし、新NISAで投資をすると200万円の利益を売却時にそのまま手にすることができます。これが非課税のメリットです。
②優良なファンドに安い手数料で投資できる
例えば先ほどの株式(野菜)が80円で買えるのに私たちは100円で買っている。このうちの10円は手数料となると私たちが投資しているお金のうち10%は手数料で証券会社に渡っていることになります。この割合は株式市場ではぼったくりとも言える値段です。例えば楽天証券で毎月S&P500に5万円。年間60万円投資したとします。S&P500の管理費用は0.0814%なので年間約488円の費用しかかりません。もし1%でも取るファンドがあるならばそれは超ハイリスクかぼったくりと言うしかありません。気をつけましょう。
③証券会社によってはポイントがもらえる
1番の代表例はSBI証券です。楽天証券同様ネット証券で投資総額に対してVポイントがもらえます。このシステムは楽天証券もありますが、ポイント還元率の良さを基準にするとSBI証券が一番でしょう。このポイントを再び投資に回すことも、日常の買い物で使うこともできます。是非検討してみてください。
以上が新NISAを使うメリットになります
2.積立投資枠と成長投資枠
新NISAには2つの投資枠があり、それぞれで買える銘柄が異なるため説明します。
1.積立投資枠
新NISAでまず使うのはこれ!とう言う枠ですねw
先ほどの手数料の話でもあったS&P500などを買うのもこの枠になります。名前の積立というのもありますが、ドルコスト平均法投資で使うことが多いですね。
ドルコスト平均法投資とは?こう思った方も多いと思います。簡単に言えば、、
「毎月一定額を積立て、数十年後の利益を獲得する投資」ですw
何をいっているのかわかりませんよねw下の図を見てください。

毎月積立を続ければ取得価格(株式の買う時の値段)はいやでも変わってきます。高い安いさまざまです。しかし、私たちは一番安い時も一番高い時も予想することはできません。なので「アメリカや世界経済は数十年と言う期間でみれば成長する。」と言う意識で毎月の積立を続け、数十年後トータルで見れば得したよ!と言うのがドルコスト平均法投資です。これを活用するためには積立投資枠が最適と言うわけです。
2.成長投資枠
2つ目は成長投資枠です。これは非常に使い所を選ばないといけないものになります。なぜならS&P500に1800万円投資する人は使う必要のないものだからです。しかし、この枠を使わないと変えない商品があります。それは国内株式やETFと呼ばれるものです。
国内株式といえば我が日本が誇る「トヨタ」や「JT」といった企業がありますが、これらは積立投資絵枠では買うことができません。なぜなら国内株式は100株単位で買うことがほとんどだからです。
100株変えば半年に一回15000円の配当金(株主に還元する利益)がもらえるとします。この株を買いたいけど、100株で100万円もするとなれば一括で買うのは難しいですよね。じゃあ積立投資枠で月1万円ずつ買おうとしてもできませんw
株価はどれも毎日大きくも小さくも動くものです。S&P500のように投資信託(色々な会社の株をバランスよく詰め合わせたもの)と呼ばれるものならその時の値段で買えますが、
個別銘柄とばれれる株式(1社の株)は積立投資はできません。なので積立投資枠ではなくこの成長投資枠と呼ばれるもので購入する必要があるのです。
またETF(Exchange Treaded Fund)といった分類の投資信託もこの枠でしか買えません。内容はS&P500と連動するものも多いのですが、VTやVOOといった銘柄が人気ですね。
今入ってくるお金も増やして、かつ株価も成長してほしいといった方にはこのETFと分類される投資信託はおすすめです。アメリカや世界各区国の厳選した上場企業を選び、分配金(配当金とここではほぼ同意味)と株価の成長も見込めます。ただしS&P500よりも明らかに高い手数料がかかるので注意が必要です。
3.優良な銘柄3選
①S&P500
この記事で何度もお話ししている銘柄ですね。この銘柄はアメリカの上場企業上位500社の株詰め合わせに対しての投資信託になります。500社の事業別内訳は下図のとおりです。

情報産業が約30%、ヘルスケアや消費財が13%、金融が10%その他諸々の商品が揃っていますね。当然AMAZONやFace Bookなどの大企業も入っています。
この商品の魅力はメンテナンス機能が付いていると言うことです。意味がわかりませんよねw
例えば現在アメリカ企業トップはNVDAですが、ニュースに関心のある方はご存知でしょう。もうかなり経ちますが中国のDeep SeekがChat GPTに台頭すると言われる人工知能を発明しましたよね。
これを受けNVDAの株価は大幅に下落(現在は回復してきています)。S&P500の株価も下落しました。しかし、もし万が一NVDAが潰れていたとしても大丈夫です。
万が一、1位の企業が500件外になれば2位の会社が新たにランクインし、501位の会社が500位にランクインします。潰れそうな企業は自動で排除しメンテンナンスを行ってくれるのがS&P500の最大の魅力です。また世界経済の6割〜7割はアメリが占めているため、早々と破綻する国ではないので安心ですね。
ちなみに運用実績は下の図のとおりです。

②全世界株式(オルカン)
全世界株式(オルカン)は各国の経済状況に応じて投資額の比率を変動する銘柄になります。
各国の比率は下の図の通りです。

トップのアメリカが6割を占め、その次の日本は約6%と10倍ほどの違いがありますね。この銘柄ではとにかくリスクが分散されています。「世界経済は成長する」と言う概念のもと長期で積立を行うことができます。万が一、約3%を占めるフランスが1%になっても、フランスへの投資を1%に下げる、比率調整を自動で行ってくれるので非常にコスパのいい銘柄と言えます。ちなみに運用実績は下の図の通りです。

③8資産均等バランス
この銘柄は資産の種類を分散することでリスクを回避できる商品になります。この商品は株式の種類を8つに分類し、均等に割り振る性能を持っています。内訳は下の図のとおりです。

債券やリート(株式の種類)といったものを組み合わせ、新興国と先進国、日本ごとの種別に振り分けどの株が成長しても利益をねらえる銘柄となっており、安定、確実を求めるのであれば検討するには十分値する銘柄です。
以上で新NISAの説明とその使い方を解説しました。わからないことが多い株式の世界ですが、メリットを理解し、また、デメリットはないのか?と言うことも考えて活用していきましょう。
ご覧になってくださりありがとうございました。
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